メンタルの病気になって、もう夢も希望もない、生きるのがしんどいけれど、ただただ生きているだけというような状況になる場合がありますね。
一度や二度は社会復帰のために頑張ったけれど、それでもダメだったというような経験をして、深く傷つき、もう再起不能のような状態になる。
それを「学習性無気力」と言います。
自分は普通に生きられないことを経験によって学び、失望し、無気力になるということです。
インドなどでは、野性の象を捕まえて飼いならすための方法があって、捕まえたらまず、決して抜けないように深く地面に打ち付けた太い杭に鎖で象をつなぎます。
象は何度も逃げようとチャレンジしますが、チャレンジ虚しく杭は抜けません。
象は逃げることができないことを、経験によって学ぶわけです。
そうするともう象は逃げなくなります。学習性無気力の状態になるのですね。
そこまで行くと今度は象は引っ張ったらすぐに抜けるような小さな杭に繋がれます。
簡単に抜けるのに、だから簡単に逃げることができるに、象は決して逃げ出さない。
学習性無気力にいったん陥るとそのようになるんですね。
人間も同様です。
ただ人間は、考えることができます。
自分は今、学習性無気力に陥ってしまっている。
しかし、本当はどうにかしようと思えばどうにかなる状態にあるのかもしれない。
象と同じく。
そのように思い至れば、徐々に人生を前に進めることができるようにもなってきますね。
私自身がそうでしたから。
8年間の引きこもりから、徐々に元気になってきた、その心の変化のひとつには、このような認識があったと言えます。
参考まで。
IWK~いきいきワクワクかっこよく~
かめちゃん
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